足尾鉱毒事件でおなじみの足尾銅山に行って来た。
足尾はかつては独立した町だったけど、今の住所は日光市足尾。
で、日光市の中心部からは車で30分くらいかかる。
峠をひとつ超える感じ。
構内の一部が公開されています。
トロッコに乗って坑内に入れるし、
なかでは時代ごとの掘削の様子を等身大の人形が再現、
さらには昭和テイスト溢れるお土産屋さんもあって、
好事家必見。
足尾銅山観光の近くには鉱山施設がいくつかあって、
それはそれでだいぶ放置されてる感が出てていい感じなのだが、
それは後日紹介するとして、まずは国民宿舎の
かじか荘を目指す。
このかじか荘に向かう道にたくさん鉱山の跡があるというので。
で、かじか荘に向かう道がとにかく狭い。
ところどころ2車線になるのだが、どうもそこはかつて集落があった跡。
集落と集落の間は車がすれ違うのがやっとという幅。
で、道の脇にこんな橋が。
小滝橋という。
鉱山用の軌道があったらしい。
足尾銅山はひとつの山を繰り抜くような構造で、
イメージとしては山の両端に坑口がある感じ。
そのひとつがこの橋の先にある。
これね、小滝坑口跡。
で、周辺を見回すと火薬庫の跡もありました。
段階絶壁の下に穴が掘られてて、
火薬が保存されていたとか。
ちょっと離れてみるとこんな感じ。
よくこんなところに作りましたね。
で、坑口の周囲というか道沿いに結構広く集落が広がっていたようで、
最盛期には1万人くらいいたらしいです。
小学校の跡もあれば、社宅の跡もあり。
昭和29年にこの坑口での採掘を停止したようで、
今や集落の建物は残っていない。
それでもいくつか痕跡はあった。
これは坑夫達が体を洗った浴場の跡。
森の中に埋もれつつありますな。
道沿いに階段状に石積みがある。わかりにくいけど。
ここは社宅があったらしい。
この道沿いで人が今も活動しているのは温泉施設と、
あとはキャンプ場くらいか。
猿はなんども見かけました。
2018年5月。Ricoh GR II